こんにちは。永渕ふみたかです。皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は京都市の株式会社マイファームで農業経営者支援について、兵庫県の養父市にて国家戦略特区について経済産業委員会の委員として視察研修してまいりましたので、ご報告させていただきます。
それでは、活動報告を致します。
活動報告(05月07日~05月13日)
05月07日月曜日 午前中ご挨拶回り 午後より視察研修1日目移動日
05月08日火曜日 視察研修2日目 京都市 株式会社マイファーム視察
05月09日水曜日 視察研修3日目 兵庫県養父市視察 夜帰佐し、市民相談対応
05月10日木曜日 朝、自民党会議 昼、政務活動費会計処理業務及びJAとの会合、夜は佐賀市子連会長会出席
05月11日金曜日 校区体協理事会出席 主に佐賀市民体育大会について協議
05月12日土曜日 朝、公民館にて寄せ植え体験教室 昼から議会報告会応援(エコプラザ) 夜、若楠小PTA総会懇親会に出席
05月13日日曜日 朝、大隈重信候の偉業顕彰のための大隈祭出席 昼、仏師と日本画家の三人展鑑賞及び湛然の里と葉隠の会主催の葉隠講演会に出席
今週のピックアップは、05月07日〜09日の期間に経済産業委員会の委員として伺った京都市の株式会社マイファームがおこなう農業経営者支援に関してと兵庫県養父市でおこなわれている中山間地農業改革特区についてご報告いたします。
京都市 株式会社マイファーム 『農業経営者支援について』
株式会社マイファーム(京都市)は、2007年に、自分で生産し自分で消費する「自産自消のできる社会」を目指して企業した民間農業ベンチャーです。全国に顕在する耕作放棄地をリメイクして、野菜づくりができる「体験農園」に生まれ変わらせる事業や、週末の時間だけを使って通うことができる週末開講の農業スクール「アグリイノベーション大学校」などの運営を主にされています。今回は、株式会社マイファームにて、「アグリイノベーション大学校」のお話しを中心に農業経営者支援についての視察研修をおこないました。大学運営を始めるに当たって、担当者より、はじめは、51万4,000円もの受講費用を払って、農業を学ばせるという考えに懐疑的な農業関係者が多かったそうです。しかし、マイファーム社は、農業をやりたいけれどやりかたが分からない人のため、必ず存在意義があるという思いで設立に至ったと担当者の方は、お話しされました。昨今、農業の現状を見ますと、当市においても、農業従事者数は、H22年統計4,823人からH27年統計4,021人と約17%減っています。また、従事者の平均年齢は、H22年63.1歳からH27年64.7歳とこちらは上昇する一方です。もがき苦しみながらとはなると思われますが、我が国における農業改革は、待ったなしという状況だと考えています。そんな中、農業による年間販売額が5,000万円を超える農業者の数は近年増加しています。マイファームが手がける学校の生徒の中から、農業イノベーションを起こす人材が現れる可能性は大いにあると思います。視察を通して、当市に生かせると思えたのは、新規農業者を引っ張る良い先導者を当市でも、育成または当市に引き込む仕掛けづくりをしていく必要性です。アグリイノベーション大学校では、講師として教壇に立った先導者の住む就農地に学びを深めるため引っ越しをして、新規就農する生徒の方も多いと聞きました。この事例を参考にすれば、Iターン移住者確保という人口減対策にも恩恵が出ます。以後、佐賀市の政策として、進言していこうと思います。
兵庫県養父市『国家戦略特区について』
兵庫県養父市は、平成30年度の一般会計予算が、17,900,000円の兵庫県中山間地域に位置する人口24,288人の市です。養父市の西部は、県下最高峰の氷の山とハチ高原などの山岳高原地域があり、自然環境に大変恵まれている場所です。今回は、兵庫県養父市にて国家戦略特区についての視察を行いました。規制改革等の施策を総合的かつ集中的に推進するため認定される国家戦略特区。養父市では、中山間地農業改革特区として指定を受けています。その主なものとしては、農業生産法人の要件緩和による企業による農地取得の特例、農業への信用保証制度の適用などがあります。養父市の農業従事者の平均年齢は 70、9歳です。今後、過疎化が進み、農業従事者が減ることで農地が荒れることは、衰退につながると考えた市は、それを防ぐため、国家戦略特区の指定を受け、岩盤改革といわれる企業の農業参入に舵を切りました。視察を通して、農業関連の特区事業者13法人の参入によって耕作放棄地だった19haを含む約39.4haの営農に養父市が成功したことがわかりました。6次産業という言葉が使われて久しいですが、当市でも上手くいっている事業者は一部に過ぎません。経営ノウハウに詳しくない農業従事者に加工まで委ねる考えは、現実的には、まだ道半ばという気がします。養父市のように、経営ノウハウを有する企業の農業事業展開を国の特区制度を利用して企業に委ね、まちの活性化を図るやり方は、今後の農業産業を考える上でも重要な施策と考えます。また放置することで衰えていく耕作放棄地を再び生産性の高い農地にすることに繋げることができる点でも価値のある施策ではないでしょうか。視察では、企業色の強い農業法人の参入に関して、地元農業従事者の反応や、JA農業共同組合の反応がどうだったのか?という点に対して委員より質問がありました。この点に関して養父市担当者は、行政と農業関係者とで、公式以外でも意見交流が多く図られているので問題ないとの見解を示されました。佐賀市においても農業現場の生の声に耳を傾け、現場の現状把握に努め、信頼関係を築き、農業の未来像を関係者に伝え、共に農業改革していく姿勢が必要であると今回の視察を通して改めて気づくことができました。
以上、京都市株式会社マイファーム及び、兵庫県養父市の視察報告と致します。
最後は先週の印象に残った写真のご紹介です。
今年も夏に向けて向日葵を育てています。水遣りを欠かさずしていたら、最近、少しずつ芽が出てきました。植物の生命力は本当すごいですね^ – ^
ゴールデンウィークも終わり気づけば、もう5月も半分が過ぎてしまいましたね。季節の移ろいの早さに、いささか戸惑って過ごす日々です。
日々精進!来週も活動頑張ります。